Nintendo Switchが故障した場合、一般的に修理を依頼することになります。
保証期間内であれば購入店や任天堂に依頼すれば無償修理を受けることができます。しかし、保証期間内を過ぎた商品の場合、有償修理しかありません。
そこで気になるのは修理費用ではないでしょうか。
任天堂の公式サポートにSwitchの修理を依頼し、いざ商品を送ってから高額の修理費用を請求されたら困りますよね(依頼のキャンセルはできるけど)。
それにもし、任天堂の修理サポートよりも安く修理してもらえるサービスがあるのならば、そちらを利用するという手もあります。
というわけで、この記事では、筆者の実体験をもとに、任天堂公式サポートで掛かる修理費用と、任天堂以外のサポートを利用した場合の修理費用を紹介します。
Nintendo Switchが故障!ゲームカード読み込み不良の場合
今回、修理を依頼することとなった原因は、Switchのゲームカード読み込み不良です。
以前にゲームカードの読み込みが上手くいかないことがあり、そのときはゲームカードスロット(差込口)にエアダスターをシュッと吹きかけると復活したので、その後気にせず利用していました。
しかし、再び同じ症状に見舞われ、前回同様にエアダスターをスプレーしても全く効果なし。任天堂公式サイトの案内を参考に、ゲームカードの端子をメガネ拭きで優しく拭いても全くダメ。
挙句の果てには、ゲームカードを差し込んでいないにも関わらず、本体を操作しようとしたら上の画像のように「ゲームカードが読み込めませんでした。~」というエラーが表示されてしまい、完全操作不能に。ダウンロードしたゲームすら遊べなくなってしまうという状況でした。
ここまで完全に故障してしまっては、修理するより他ありません。
しかし、このSwitchは保証期間外のため、有償修理です。そのうえ、ゲームカードを入れていないのに、狂ったようにエラーメッセージを表示してくるので、「大きな故障だったらどうしよう?」「費用も高くなるのでは?」と不安になり、色々な修理方法を探ってみました。
【実体験】任天堂の修理サービス費用は高い?
任天堂では各ゲーム機の修理参考価格を案内しています(修理参考価格を見てみる)。
今回の故障内容は「ゲームを読み込まない」というものでしたが、参考価格は4,950円と案内がありました(2021年10月現在)。
ですが、私のSwitchの場合、ゲームを読み込まないだけでなく、ゲームカードを入れていなくても、エラーが出つづけるという症状だったので、もう少しタチの悪い故障かもしれないと推測。
というわけで他の参考価格をチェックしてみたのですが、最も高額なのが本体CPU基盤に関わる故障で13,200円。私の故障のケースはCPUとは関係なさそうな気はしましたが、最も高額な場合はこれくらいになるということを念頭に、任天堂に修理依頼をしてみることにしました。
そして、私の故障の場合の実際の修理費用がこちらです。
私のSwitchの場合は、ゲームカードスロット(ゲームソフトの差込口)の不具合だけでなく、ゲームカードスロットを含む基盤が破損していたようです。それに加えてジョイコンLのレールコネクタとアナログスティックカバーも修理してもらえることになりました※。
修理金額は合計で6,793円(オンライン修理受付値引き適用)。この金額はあくまで、私の故障の場合の金額ですが、個人的には、覚悟していたよりもリーズナブルに修理できたという印象です。本体だけを送っていたらジョイコン修理の部品代+α程度、さらに安くなったのではないでしょうか。
※実は以前、ジョイコンのアナログスティックカバーが紛失してしまったのですが、任天堂にジョイコンのみの修理をお願いすると割高になるため、数百円の互換品を使用していました。互換品でも不便はなかったのですが、本体にジョイコンをつけたまま修理に出したら、こちらが要望せずとも任天堂様のご配慮でジョイコンも直してもらえました。
ジョイコン用の最も優秀な互換スティックカバーはこちらの記事を参考にしてみてください。
ちなみに上の画像は、実際に任天堂サポートから送られてきた見積書です。
私は修理依頼の際に「修理費用が5,500円以上になる場合は連絡する」という項目を選んでいたので、見積書の下部に修理するかどうかの選択ができるようになっています。
修理予算に上限がある方は、修理依頼を行う際に「〇〇円以上の場合は連絡する」という項目を選択しておくと、修理費用が予算オーバーする場合にキャンセルできるので安心です。
【実体験】任天堂で修理を依頼して帰ってくるまでの期間は何日かかる?
任天堂の公式サイトの案内によると、修理期間は商品が任天堂に届いてから10日~14日とのことでした。
では、私の修理にかかった実際の期間はというと、荷物が任天堂に届いてから修理が完了するまでの期間が4日、そして手元に戻ってくるまでにさらに2日。合わせて6日間となりました。
以下は、オンライン修理受付と荷物の発送を済ませた後のスケジュールの詳細です。
荷物が任天堂サービスセンターへ到着
↓
【1日後】任天堂から修理申し込み受け付けの連絡
↓
【2日後】修理見積り金額の案内が届く→即日”修理する”と返答
↓
【4日後】修理品出荷の連絡
↓
【6日後】Switch帰還!代引きで費用を現金払い
このように任天堂の公式サイトの案内よりもかなりスピーディーに修理を終えることができました。修理に出したのは10月ですが、この時期は修理依頼が少なかったのかもしれません。
私の場合、オンライン受付時に見積り金額を示してもらうように設定していたので、見積もり確認の分だけ時間が掛かっていますが、「修理費用がいくらになっても連絡不要」という項目を選ぶとさらに修理期間を短縮することも可能です。
しかし、夏休みや年末年始といった長期休暇帰還中などの繁忙期に修理を依頼する場合は、2週間もしくはそれ以上の日数が掛かる可能性があるので、どうしても急ぎで直さないといけない事情がある場合は任天堂サポート以外の修理方法も検討してみると良いのではないでしょうか。
補足:任天堂サポートへ依頼する際の修理に掛かる費用の総額はいくら?
一般的にオンラインで修理依頼を行う場合、修理費用の他に送料や支払い手数料などのコストが発生します。
任天堂サポートの修理に掛かる費用一覧は以下の通りです(2021年10月現在の情報です)。
送料 | 片道分のみ自己負担 |
修理代金 | 修理内容によって金額が異なる |
代引き手数料 | 不要 |
任天堂サポートの修理には、修理費用に加えて、こちらからゲーム機を送る片道分の送料がかかります。返送料は任天堂が負担します。
そして、修理代金の支払いは原則代引き現金払いなのですが、代引き手数料等はかからず、修理代金のみを支払う形となっています。
補足:Nintendo Switchの安全かつ送料が安い送り方は?
Switchを安全に送るには、Switchの外箱を使うのが最も安心安全でしょう。箱内でSwitchやジョイコンが動かないように作られているので輸送中の破損リスクを軽減させる事ができます。
しかし、Switchの外箱が無いという方も多いかと思います。そのような場合は、Switchが入るサイズのなるべく大きすぎないダンボール箱を用意し、緩衝材などでSwitchが動かないようにしっかりと固定することをおすすめします。費用を抑えたいからといって、変形する封筒のような物に梱包するのはやめましょう(任天堂も推奨していません)。
そうは言ってもできるだけ送料を安く抑えたい、と考えた私はクロネコヤマトの宅急便コンパクトを利用しました。
※宅急便コンパクトは小型・薄型のBOXです。梱包の方法によってはSwitchを危険に晒す可能性もあるので、ご利用は慎重にご検討ください。
宅急便コンパクトの通常送料は610円ですが、荷物を営業所に持ち込んだり、送り状を専用端末やスマホアプリで作成する、またはクロネコメンバーズ割引を利用するなどで、さらにお安く荷物を送ることができます。全ての割引を適用すればなんと送料244円!激安です。
宅急便コンパクトの専用ボックスはクロネコヤマトの営業所やコンビニなどで70円で購入できます。
NintendoSwitchを宅急便コンパクトの専用ボックスに入れたときのサイズ感です↓。
ジョイコン付きの本体をプチプチでしっかりと梱包した状態(箱の中央)で、箱の横幅とSwitchの横幅がほぼ同じくらいになります。箱の縦幅にはだいぶゆとりがあります。本体のみを修理に出す場合や、その他のパーツのみを送る場合も箱の上下左右にスペースができるかと思いますので、箱内で製品がぐらつかないように、緩衝材でしっかりと保護しておきましょう。
また、外部からの浸水リスクのためにも、製品をビニール袋に入れるといった防水対策をしておくことをおすすめします。
宅急便コンパクト以外の梱包方法も同様に行いましょう。
Switch購入時に長期保証加入なら更に費用が安くなる?
私の修理費用は、任天堂の保証期間1年を過ぎた通常の有償修理の費用です。
しかし、Switch購入時に、購入店舗独自の長期保証に加入しており、その保証期間内であれば、さらに安価に修理を受けることができます。
長期保証とは、商品代金に上乗せして、商品価格の○%等の一定金額を支払えば、通常の商品保証期間にプラスして、1年や3年、5年など保証期間を延長できるというサービスです。
大手家電量販店や、おもちゃ屋チェーンなどではこういったお店独自の長期保証プランを設けていますし、楽天市場やアマゾンではクロネコヤマトの長期保証プランが販売されています。
Switch購入時にこれらの長期保証プランに加入した方は、各購入店の方法に従って、長期保証プランサービスを活用しましょう。
実店舗で購入した場合は、店舗が修理受付の窓口となってくれる場合もあるので、煩わしい手続きや梱包の手間も省けますよ。
任天堂以外の修理サービス店の料金は?
ここまで任天堂サポートの修理について紹介してきましたが、他の修理サービスを利用した場合の費用も気になりますよね。
以下はあくまで私個人が調べたデータですが、参考までにご覧ください。
最寄りの修理店を利用する場合
最寄りのショッピングモール内にあるスマホとゲームの修理屋さんに伺ったところ、ゲームカードの読み込み不良の修理費用は約1万4千円程度とのことでした。
オンライン修理店を利用する場合
スマホやゲームの修理を行うオンラインショップの、ゲームカード読み込み不良の修理金額は以下の通りです。
ショップA | 11,000円 |
ショップB | 12,800円 |
ショップC | 6,578円 |
実店舗でも、オンライン店舗でも相場は1万円ちょっとというところでした。
ショップCはかなり良心的な価格ですよね。私はこのお店の存在を、任天堂に修理に出してから知ったのですが、先に知っていたらこちらのショップを利用していたかもしれません。
ですが、私の故障の場合は任天堂での修理費用(ジョイコン修理込み)とほぼ同価格だったので、結果的に任天堂の方が若干コスパが良かったということになります。
自分で修理するという方法も
今回交換したゲームカード基盤は、ネット等で販売されているので、自分で修理することも可能です。
パーツは2千円台~5千円台といったところなので、道具が揃っているのであれば、パーツ代を負担するだけで修理できるので、修理に出すよりも安くSwitchを直すことができます。
しかし、Switchは精密機械ですから、扱いに慣れていない人が修理すれば取り返しのつかないトラブルを引き起こすリスクがあるということを考えておかなければなりません。
また販売されているパーツも商品によって当たり外れがあるようなので、商品選びも重要となります。
全く知識も経験も無いなら、自分で修理しない方が確実でしょう。
機械いじりに慣れており、もしSwitchが現状よりも壊れても対応できるという人は、You Tubeなどの修理動画を参考にチャレンジするのも手かもしれませんね。
任天堂サポート以外を利用して修理を行うメリットとは?
今回の故障の修理費用に関しては、任天堂サポートと比較すると、実店舗・オンライン店舗問わず、修理店での修理費用は任天堂よりも高めという結果になりました。
それでは任天堂サポート以外の修理店で依頼するメリットは全く無いのかというと、そんなことはありません。
任天堂以外の修理店のメリットは修理期間が短いということです。
実店舗では即日修理が可能なお店が多くありますし、オンライン店舗でも、荷物が届き次第即日修理や3日以内に返送というスピード対応が可能なお店が一般的です。
少し費用がかかってもすぐに直してもらいたいという場合は、任天堂以外の修理店を利用することをおすすめします。
また、パーツを購入して自分で修理する場合も同様です。パーツさえ入手できれば即日修理することができます。
まとめ:Switch修理は任天堂サポートに依頼するのがベスト!待てないなら他の手段も
今回の故障に関しては、価格面や公式という信頼の面から、任天堂サポートに依頼するのが最善であると判断しました。ゲームカード読み込み不良という故障の中の1例ではありますが、この故障はNintendo Switchの故障のなかでも比較的多い事例とのことなので、特殊な故障を除くSwitch関連の故障であれば、私の経験は多くの方の参考になるのではないかと思います。
修理に出す前は時間がかかることを懸念していましたが、実際は1週間ほどで修理を終えられましたし、手続きはすべてオンラインで簡単に行えるため全体的に満足しています。
修理費用の決済方法が代引き現金払いに限られるのは少し不便な点ですが、不正を防ぎ、みんなが安心してサポートを利用できるためだと思えば納得です。
もしすぐに修理しないといけないという事情がなければ、任天堂サポートでの修理がベストではないでしょうか。
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