【過激】選挙妨害で話題の「しばき隊」とは?逮捕されないの?

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【過激】選挙妨害で話題の「しばき隊」とは?逮捕されないの?

10月27日に行われる2024年衆議院選挙に向けて、各候補者の選挙運動が日毎に熱を帯びてきています。

と同時に話題になっているのが選挙妨害行為です。

SNSでは「しばき隊」という団体が妨害行為を行っているというコメントを多く見かけますが、「しばき隊」とはどのような団体なのでしょうか?

また、選挙妨害を行う人々は逮捕されないのでしょうか?

衆議院議員総選挙を前に活発化する選挙妨害

選挙のイメージ

2024年10月27日に、衆議院議員総選挙が行われます。

選挙まで残り1週間を切った今、各地で話題になっているのが、選挙妨害です。

選挙活動中の候補者に詰め寄ったり、大声のヤジや「やめろ」コールを行っています。

下の動画2本は、埼玉15区の河合ゆうすけ候補の選挙運動を妨害する市民団体です。

下の動画2本は、東京24区の萩生田光一議員の演説を妨害する団体の様子です。この団体は、同選挙区で戦う有田芳生候補の支持者だという情報もあります。

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選挙妨害を行っているのは”しばき隊”?

デモ、抗議活動のイメージ

今回の選挙において、選挙活動中の妨害行為が確認された動画は、保守系の候補者のものでした。

つまり、妨害行為を行っているのは、左翼系の団体という可能性が高いということです。

そこで犯人の候補として名前が上がっているのが、「しばき隊」という団体です。

選挙妨害動画へ寄せられたコメント↓

  • しばき隊に負けず頑張ってくれ!
  • しばき隊=ヘイト恫喝団体…
  • しばき隊ってイデオロギーもクソも無いんだな 反日行為ならなんでもやる気持ち悪い組織
  • またしばき隊が暴れてる
X.comより

「しばき隊」。物騒な名前ですが、一体、しばき隊とはどのような団体なのでしょうか。

しばき隊とはどんな団体?

しばき隊とは、2010年に野間易通氏を会長として発足した左翼市民団体のことです。正式名称は「レイシストをしばき隊(しばきたい)」

しばき隊の活動

  • 在日特権を許さない市民の会(在特会)へ対抗するための「カウンターデモ」
  • 保守色の強かった安倍元首相を「ファシスト」であるとして糾弾活動
  • 拡声器を用いたシュプレヒコール、差別やヘイトスピーチ禁止のプラカード掲揚、中指を立てて罵声を浴びせる、などが主な妨害行為

しばき隊は在日朝鮮人団体?

しばき隊のメンバー全員が在日朝鮮人団体という証拠はありませんが、会長の野間易通氏は過去にX(Twitter)にて「しばき隊は北朝鮮人民解放軍の便衣兵である」と発言しています。

【現在】しばき隊は C.R.A.C.の名前で活動

しばき隊は2014年9月30日に解散しています。

その後、しばき隊は「対レイシスト行動集団 (Counter-Racist Action Collective=略称 C.R.A.C.)」という名で現在も活動を続けています。

C.R.A.C.には、旧しばき隊の他に、しばき隊とともに活動してきた、プラカ(プラカード)隊、署名隊らも加わっています。

C.R.A.C.は当団体のブログやSNSを通じて活動を呼びかけたり、活動報告を行うなどしています。

活動範囲は首都圏に限らず、日本全国に及びます。

しばき隊(C.R.A.C.)と左翼界隈の関係

しばき隊(現C.R.A.C.)は、左翼団体や左翼系著名人と繋がっています。

たとえば、「差別反対東京アクション」「のりこえねっと」といった在日朝鮮人とつながりの深い反レイシスト団体とは、カウンターデモや署名活動などを一緒に行っています。

また、しばき隊は、クルド人差別禁止を訴える団体ともつながりがあり、クルド人パトロールやデモなどにも参加しています。

また、社民党代表の福島瑞穂議員や、立憲民主党の石川大我議員、立憲民主党元議員の有田芳生氏らは、しばき隊や旧男組(しばき隊の分派。現在は解散)と関わりがあることで知られています。

選挙妨害は逮捕にあたる?

選挙妨害は、公職選挙法225条に反する違法行為にあたります。

公職選挙法225条は「選挙の自由妨害罪」

集会や演説を妨げる行為、候補者らに暴行を加える行為などを禁ずる。

  • 選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人に対し暴行若しくは威力を加え又はこれをかどわかした
  • 交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀き棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害した
  • 選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者若しくは当選人又はその関係のある社寺、学校、会社、組合、市町村等に対する用水、小作、債権、寄附その他特殊の利害関係を利用して選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人を威迫した

違反すると4年以下の懲役・禁錮または100万円以下の罰金。

今年4月に行われた、衆院東京15区補選では「つばさの党」の代表・黒川敦彦氏らが、大音量での演説妨害行為で逮捕起訴されました。

選挙妨害に関しては、厳罰化を求める声が上がる一方で、反対派は「表現の自由の剥奪」を主張しています。

しばき隊(C.R.A.C.)は逮捕されないの?

警察のイメージ

しばき隊(C.R.A.C.)の妨害行為の中でも、演説が聞こえなくなるようなシュプレヒコールなどは、公職選挙法225条の演説の妨害にあたると思われます。もしくは公職選挙法230条「多衆の選挙妨害罪」にあたる可能性もあります。

しかし、実際にしばき隊が逮捕されることはほとんどありません。

過去にも同様の妨害行為は多数行われているのですが、いずれのケースにおいても警察が動くことは稀であったため、人に危害を加えるような危険な選挙妨害でない限り、「表現の自由」の範疇として見過ごされる、という慣習があるのではないでしょうか。

しかし、警察が動かないため、私人逮捕に踏み切る候補者もいます。

しばき隊の選挙妨害が候補者の追い風になることも?

選挙のイメージ

しばき隊が逮捕されないなら、妨害行為は”やったもん勝ち”なのかというと、そうとも限りません。

候補者にとって悩みの種である選挙妨害ですが、見方を変えれば、被害を受けた候補者に有利に働く可能性もあります。

選挙妨害動画はSNSでの注目度が高く、各動画に1万件以上のいいねがついています。

そして動画に寄せられたコメントの中には「自分は〇〇候補(〇〇党)の支持者ではないが、妨害行為は許せない」という内容が多く見られます。

これはつまり、支持者ではない層が、妨害動画を見たことで、妨害された候補者の支持にまわる可能性もある、ということです。

しばき隊効果も?勝利した被害候補者たち

(追記)以下は、しばき隊の妨害被害に遭いながらも勝利した候補者の例です。

先ほど紹介した東京24区で妨害被害に遭っていた萩生田光一候補は、接戦の末、有田芳生候補を破って当選しました。

また、11月17日に行われた兵庫県知事選の選挙期間中にしばき隊に妨害行為をされた、前任の斉藤元彦候補も当選しました。

しばき隊は、選挙前から当選大本命と言われていた稲村和美候補を応援していましたが、蓋を開ければ13万票以上の差をつけて斉藤知事の勝利となりました。

どちらの例もしばき隊が勝敗を分けたというのは大げさですが、SNSでしばき隊を見て、ネガティブイメージを持った有権者は少なくなかったことでしょう。

まとめ:しばき隊は現在のC.R.A.C.!反差別を訴える左翼団体

保守系候補や保守系政党の選挙妨害をおこなっているとされるしばき隊とは、現在はC.R.A.C.の名前で活動している、反人種差別と反ヘイトスピーチを訴える左翼市民団体のことです。

彼らは選挙妨害以外にも、右翼団体のデモ活動等を妨害するカウンターデモを行っています。

しばき隊や関連団体の妨害行為は、非常に危険な活動以外は逮捕や取り締まられることはなく、「表現の自由」として黙認されているようです。

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