「これぞ、有終の美」。2026年3月27日。チェコ・プラハで開催されたフィギュアスケート世界選手権は女子フリーが行われ、坂本花織選手が自己ベストを大きく更新する158.97点をマーク。合計238.28点で、自身4度目となる世界女王の座を奪還しました。
現役ラストダンスと公言して臨んだ今大会。SP首位で迎えた運命のフリーでは、冒頭から力強くも繊細なスケーティングで観客を魅了し、最後の一歩まで「悔いはない」と言わんばかりの圧巻の演技を披露しました。
それでは、世界中を感動の渦に巻き込んだ坂本選手の現役最終演技に対する、海外の反応を見ていきましょう。
坂本花織2026世界選手権 圧巻のフリースケーティングで4度目の優勝
【速報 JUST IN 】フィギュア 坂本花織が世界選手権で優勝 現役最後の大会でhttps://t.co/pj2WIr2NJg #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) March 27, 2026
フィギュアスケートの世界選手権(チェコ・プラハ)が27日(日本時間28日)に行われ、女子フリーで坂本花織(シスメックス)が万感の現役ラストダンスを披露。158.97点、合計238.28点はともに自己ベストで、2年ぶり4度目の世界一に輝いた。
坂本が全ての思いを4分間の演技に込めた。今季限りで引退する日本のエースにとって、競技会での現役ラストダンス。最終滑走で登場すると、持ち味を存分に発揮した。
フリー「愛の讃歌」に身をゆだね、スピードに乗る。序盤から次々にジャンプを決めると、表現面でもジャッジと観衆を魅了。演技を締めくくると何度も両拳を突き上げ、万感の涙を流した。暫定トップに立っていた千葉百音も、涙を浮かべて拍手を送った。
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や4回転といった高難度ジャンプは跳ばない。技の流れや表現など完成度を突き詰め、世界の第一線で戦い続けた25歳に、大歓声が降り注いだ。
場内でのインタビューでは「I’m so happy! Very very happy. ここで最後、みなさんの前で滑れたことを嬉しく思います。ほんとにたくさんの応援ありがとうございました」と英語を交えて喜びを語った。
坂本と0.86点差のSP2位でフリーに臨んだ千葉は228.47点で銀メダル。日本女子のワンツーは2007年の安藤美姫、浅田真央以来となった。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/dd50a5117636261d37b6d2f89fe0464e30f6f4f0
【画像あり】安藤美姫の娘ひまわりの現在!スケートや子役活動も
坂本花織選手の現役最後の演技動画「愛の讃歌」とスコア(プロトコル)
Kaori-Sakamoto-FS-Worlds-26. pic.twitter.com/wJrExlHDB1
— Wampfler Media (@WampflerMedia) March 27, 2026
合計スコア:158.97点(技術点:80.87点 / 演技構成点:78.10点)
プロトコルは以下の通り。
<技術点(TES)>
| 要素(番号・技名) | 基礎点 | GOE | スコア |
| 1. 2A | 3.30 | +1.56 | 4.86点 |
| 2. 3F | 5.30 | +1.97 | 7.27点 |
| 3. 3Lz+2T | 7.20 | +1.69 | 8.89点 |
| 4. FSSp4 | 3.00 | +0.99 | 3.99点 |
| 5. StSq4 | 3.90 | +1.73 | 5.63点 |
| 6. 3S | 4.30 | +1.66 | 5.96点 |
| 7. 3F+3T | 10.45 x | +2.04 | 12.49点 |
| 8. 2A+3T+2T | 9.68 x | +0.96 | 10.64点 |
| 9. ChSq1 | 3.00 | +2.07 | 5.07点 |
| 10. 3Lo | 5.39 x | +1.89 | 7.28点 |
| 11. CCoSp3 | 3.00 | +1.24 | 4.24点 |
| 12. FCCoSp4 | 3.50 | +1.05 | 4.55点 |
| 合計 | 80.87点 |
<演技構成点(PCS)>
| コンポーネント項目 | 係数 | 平均スコア | 合計スコア |
| Composition(構成) | 2.67 | 9.68 | 25.85点(1人のジャッジが10点満点) |
| Presentation(演出) | 2.67 | 9.75 | 26.03点(3人のジャッジが10点満点) |
| Skating Skills(技術) | 2.67 | 9.82 | 26.22点(3人のジャッジが10点満点) |
| 合計 | 78.10点 |
坂本花織選手が名実ともに世界の頂点に君臨していることを証明する、歴史的なスコアシートとなりました。
特筆すべきは、全要素で加点(GOE)を引き出した技術力の高さです。
後半の3回転フリップ+3回転トウループ等の難コンボでも高い精度を保ち、技術点(TES)は驚異の80点台に乗せました。
さらに演技構成点(PCS)では、スケーティング技術で平均9.82という極限の評価を獲得。ジャッジ1名が全項目で10点満点を投じるなど、表現力と滑りの質においても他を圧倒しました。
坂本花織現役最後のFSに海外ファンの反応は?
坂本花織選手の2026年世界フィギュアスケート選手権女子FSの演技に寄せられた海外ファンの反応を翻訳してご紹介します。
参照サイトはこちら
カオリが競技フィギュアスケートを終える方法はただ一つしかなかった。このプラハの地で金メダルを獲ること。彼女はそれを最高にスタイリッシュにやり遂げたね。
カオリ、優勝おめでとう!トップのまま去るなんて本当にかっこいい。彼女のスケーティングがもう見られないなんて信じられないし、本当に寂しくなるよ。
これこそが本物のフィギュアスケートだ。ジャンプだけじゃない、氷を捉えるエッジの深さとあの爆発的なスピード。彼女は全盛期のまま伝説になったんだ。
最後のジャンプを降りた瞬間、涙が止まらなくなっちゃった。カオリのスケートをずっと見てこられたことに心から感謝してる。ありがとう、カオリ。
>あのループね。彼女が最後に持ってくるあのゴージャスなループ……。あれで私もトドメを刺されたわ。
アンバー・グレンを応援してたけど、認めざるを得ない。今日のカオリ・サカモトは最高のスケーティングだった。速くて、ミスがなくて、美しさと表現力に溢れてた。
エディット・ピアフのメドレーに「Je ne regrette rien(私は後悔しない※邦題は”水に流して”)」を選ぶなんて、なんて大胆なの。もしミスがあったら残酷な選曲になっていたけど、彼女はこの瞬間のためにその曲を選び、見事に滑りきった。
>オリンピックで銀メダルだった後、ベストの演技ができなくて悔しがっていた彼女を知っているからこそ、この選曲は胸に刺さった。今日、彼女が「すべてを出し切った、後悔はない」と言ってリンクを降りる姿を見て、また泣いちゃったよ。
彼女がリンクを去るのが耐えられない。フィギュアスケートに必要なのは、まさに彼女のようなパワーと喜びなんだ。
PCS(演技構成点)が異様に高い。審判は引退する彼女へのご祝儀としてスコアを盛ってるんじゃない?
>点数が高すぎるって?カオリは全ての要素でプラスの出来栄え(GOE)を引き出したんだ。このスピードと流れを見て「盛ってる」なんて言えるのは、スケーティングの質がわかっていない証拠だよ。
>彼女の体が筋肉質すぎるのが気になる。
>アスリートなんだから筋肉があるのは当然。その筋肉があるからこそ、あんなに爆発的なスピードと高さが出せるんだ。彼女はファンタスティックだよ。
解説のマーク・ハンレッティの声が、この素晴らしい瞬間の最高のスパイスになってる。タラとジョニー(米解説者)の騒がしい実況を聞かなくて済む世界フィードに感謝。
>実はタラとジョニーの実況も見てみたんだけど、彼ら、カオリが2Aを跳んだ後から最後まで、感動して言葉を失ってずっと黙ってたよ。最後は二人とも泣いてたしね。
カオリのダブルアクセルは、もはや一つの芸術作品だ。あんなに遠くまで飛んでいくジャンプは世界中で彼女にしかできない。
キスクラで158点というスコアを見た時の彼女のリアクション、最高だった!これぞカオリ!
今までフィギュアスケートを30年見てきたけど、カオリ・サカモトほど氷の上を軽やかに、かつパワフルに支配するスケーターは見たことがない。
日本のスケート連盟は彼女を誇りに思うべきだ。技術、マナー、そして常に笑顔を絶やさないスポーツマンシップ。彼女は日本の宝であり、世界の宝だよ。
キスクラで「スケートを心から楽しめた」って言ってるのを聞いて、また涙腺が崩壊した。
彼女の引退はフィギュアスケート界にとって一つの時代の終わりだね。ミシェル・クワン以来の、4度の世界女王。彼女は間違いなく伝説だ。
銀メダルの千葉百音も本当に素晴らしかった。カオリという偉大な背中を追いかけてきた彼女が、最後にカオリと一緒に表彰台に立っている姿を見てまた涙。
カオリ・サカモト、素晴らしい思い出を本当にありがとう。あなたのコーチとしての新しい人生も、スケートと同じくらい輝かしいものになりますように。
最後の一歩まで完璧だった。ハッピーリタイアメント、クイーン・カオリ!
世界中のスケートファンが今日は泣いているはず。カオリ、あなたは私たちの心の中で永遠にナンバーワンよ。
カオリがリンクに現れるだけで、会場全体の空気が変わる。彼女のスピードは、もはや女子フィギュアの枠を超えて、スケートという競技そのものの理想形を見せてもらっている気分だよ。
これぞ本物のスポーツマンシップ。自分が滑り終えた後、リンクサイドで後輩の千葉百音を全力で応援し、彼女のメダルが決まった瞬間に自分のことのように飛び跳ねて喜ぶカオリを見て、また泣いてしまった。技術だけでなく心もクイーンだ。
演技構成点が10点満点なのは当然だよ。彼女の滑りには「迷い」が一切ない。エディット・ピアフの力強い歌声に負けないほど、彼女のブレードが氷を刻む音には魂がこもっていた。
フィギュアスケート界は、彼女のような「正統派」のスケーターを失うことをもっと嘆くべきだ。4回転や3回転アクセルがなくても、完璧なスケーティング技術があれば世界を制することができると証明し続けてくれた彼女は、次世代のスケーターたちの希望の光だよ。
カオリ・サカモトのいない大会なんて、想像するだけで胸に穴が開いたみたいだ。でも、彼女が「後悔はない」と満面の笑みで引退できることが、ファンとして一番の幸せ。ありがとうカオリ、あなたは日本の誇りであり、フィギュアスケート界のレジェンドだ。
現役最後の舞台で自己ベストを塗り替え、自身4度目となる世界女王に返り咲いた坂本花織選手。
海外ファンの反応を見ても、彼女が積み上げてきた技術と、誰からも愛される人間性がどれほど特別なものだったかが痛いほど伝わってきます。
3Aや四回転が無い彼女の演技に批判の声もあったのは事実ですが、そんな批判を黙らせるほどの圧倒的なスケーティングは、まさにフィギュアスケートの「正解」を一つ示したかのようでした。
個人的に、筆者も坂本花織選手のスケート技術に惚れ込んだ一人なので、もう試合で見られないのがさみしいのですが、競技人生に「悔いはない」と笑顔で言い切った女王の新しい門出を、これからも全力で応援していきます。
坂本花織選手、お疲れ様でした!次は坂本選手のDNAを引き継いだ後輩選手の誕生を楽しみに待っています!
