米メジャーリーグのシカゴ・カブスで活躍する今永昇太選手には、「先生」というあだ名が付いています。
今永昇太選手はなぜ今永先生と呼ばれているのでしょうか?その理由を解説します。
「先生」と呼ばれる今永昇太
今永昇太選手は、2015年にドラフト1位で横浜DeNAベイスターズへ入団し、その後は日本代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝にも貢献sしています。
2024年からはシカゴ・カブスに移籍し、9月5日現在のシーズン防御率は3.14。
9月4日の対パイレーツ戦ではノーヒットノーランを達成するなど大活躍中です。
そんな今永昇太選手が活躍するたびに、Xでは「今永先生」というワードがトレンド入りします。
今永先生とは、ファンが呼んでいる今永昇太選手の愛称なのですが、なぜ「先生」というあだ名が付けられたのでしょうか?
今永先生のあだ名はいつから?由来は哲学者の異名にあった
今永昇太選手が今永先生と呼ばれている理由は、彼が「投げる哲学者」という異名を持っていることに由来します。
学者=先生というわけですね。
ではなぜ、今永昇太選手は「投げる哲学者」と呼ばれているのでしょうか?
それは、彼がルーキーイヤーに残した数々の名言が理由です。
当時、今永選手は好投するも、チームが得点力を欠いて敗戦する、いわゆる”ムエンゴ”に悩まされていました。
ムエンゴ状態の最中、今永選手は「負けた投手の名は残らない」「援護がないという言い訳は防御率0点台の投手だけが言える」といった名言の数々を残しました。
そんな達観した名言を生み出す今永選手のことを、人々は、かつてポエティックなコメントを残し「哲学者」と呼ばれた、ドミニカ共和国出身のホセ・フェルナンデス選手に重ねて、「投げる哲学者」と呼ぶようになりました。
カブスへ移籍する際には、アメリカのメディアも今永選手のことを「The Throwing Philosopher(投げる哲学者)」と紹介しています。
今永昇太”先生”の名言集
投げる哲学者こと今永昇太先生の名言を一部ご紹介します。
「今日は広島ではなく過去の自分に勝った」
「雨だから負けていい、なんていうのはレベルが低い。幼稚な考え方。そこをどうするか考えることでランクが上がる。」
「雨の日に勝たないと雨男じゃないです。雨の日に負けるとシンプルに力のないピッチャーです」
「マウンドにいるのは、偽りの自分なのかもしれない。表情から読み取らせないようにしている。相手にすき(原文ママ)を見せてはいけないので」
「船出と例えるなら、まだ船からロープを外しただけというか。まだこれから百五十何試合ある。まだそんな気持ち」
まとめ:今永先生の由来は、ストイックな今永昇太の名言
今永昇太選手が今永先生と呼ばれるのは、哲学的な名言を残す今永選手が「投げる哲学者」という異名を持つことに由来していました。
ちなみに、今永選手愛用のグローブには「逆境こそ覚醒のとき」という言葉が刺繍されています。
これは北筑高校時代の恩師、井上監督の言葉です。
今永昇太選手が逆境に立たされたときに発する力強い言葉の数々は「逆境こそ覚醒の時」という教えがあったからこそ生み出されるものなのかもしれませんね。