第二次石破内閣人事で今井絵理子参院議員が外務政務官に起用されることが発表されました。
この決定に対し、世間では「なんで?」「人材いないの?」など今井絵理子議員の抜擢に批判の声が多く上がっています。
では、今井絵理子議員が起用された内閣府政務官とは一体どのような仕事なのでしょうか?
第二次石破内閣 今井絵理子が内閣府政務官に起用される
2回目の内閣府大臣政務官を拝命しました。担務は沖縄及び北方対策や防災、復興をはじめとする20の分野にわたります。
— 今井絵理子【公式】 (@Imai_Eriko0922) November 13, 2024
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2024年11月13日の臨時閣議で、第二次石破内閣の人事が行われ、今井絵理子参議院議員が内閣府政務官に起用されることが決まりました。
今井絵理子議員といえば、一世風靡したアイドルSPEEDの人気メンバーでした。
2016年7月の参議院銀選挙で初当選を果たし、現在当選2回。
内閣府政務官に任命されたのは、2019年の第4次安倍内閣第2次改造内閣に次いで2回目です。
では、今井絵理子議員が任命された内閣府政務官とはどのような仕事なのでしょうか?
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内閣府政務官の役割や仕事とは?
政務官は、大臣や副大臣をサポートする役割を担っています。内閣府においては3名が政務官を務めます。
政務官は、各府省大臣、副大臣とともに「政務三役」と呼ばれるほど重要なポストです。
内閣府政務官は、内閣総理大臣や内閣府特命担当大臣の指示の元、政策実行をサポートします。
国会の委員会等では、政策に関する答弁を行ったり、政府の方針について、国会議員や国民の理解を得るために説明も行います。つまり、内閣府と国会議員(国民)との橋渡し役とも言えるでしょう。
また、たとえば災害対策現場や地方創生プロジェクト実施地域などの現場を視察し、現状把握や国民へのヒアリングを行って、政策へ活かす提案をするのも重要な仕事です。
その他にも政府の広報活動や、災害時や緊急時のサポートなど業務は多岐にわたります。
今井議員によると「担務は沖縄及び北方対策や防災、復興をはじめとする20の分野にわたります」とのことです。
今井絵理子はなぜ内閣府政務官に起用された?
今井絵理子議員はなぜ内閣府政務官に起用されたのでしょうか。
その理由は主に4つです。
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理由①”裏金議員”ではなかったから
第二次石破内閣の人事は政治資金不記載議員リストに名前のない議員のなかから選出されました。今井絵理子議員もこの条件をクリアしていました。
理由②知名度があり広報活動に役立つと考えられたから
今井絵理子議員の知名度は若手議員の中でもダントツと言えるでしょう。
安倍政権下も含めて、内閣府政務官に2回任命されたということは、政府の広報活動を担う人材として適任だったと判断されたのではないでしょうか。
理由③女性だから
今回の人事では、今井絵理子議員や生稲晃子議員ら6人の女性議員が起用されています。
岸田政権時に女性議員の起用の少なさが批判されたため、石破内閣では、イメージの刷新を図ったものと考えられます。
理由④沖縄出身で障がいや子育てに理解があるから
今井絵理子議員は、沖縄出身であり、聴覚に障がいを持つ子を育てたシングルマザーでもあり、さらに10代前半からバリバリのキャリアウーマンでもあります。
現在日本が抱えている、沖縄の基地関連問題、そして社会的マイノリティーや女性が暮らしやすい社会の実現など、さまざまな課題に関して、今井議員が当事者の目線で向き合えるということが、起用へ繋がったのではないでしょうか。
今井絵理子は不適任?批判される理由は?
今井絵理子議員の内閣府政務官起用が批判されていますが、それは「略奪不倫」「不倫相手と破局後に体調不良により1ヶ月間国会欠席」「まるで旅行のフランス視察」「フランス視察の成果報告書未提出」などのマスコミ報道が大きく影響しているようです。
また、当選2回にもかかわらず、本会議での発言1回、議員立法0本という点も、能力を疑う一因になっているようです。
※議員立法0本は珍しいことではありません。
今井絵理子のこれまでの主な議員活動
今井絵理子議員のこれまでの主な議員活動は以下のとおりです。
●手話による質疑…国会史上初めて手話による質疑を行った。これを経て参議院本会議では令和4年より手話通訳が導入されるようになった。
●特別支援学校用の教科書用図書の改定…約30年にわたり改訂されることがなかった特別支援学校の教科書の改定作業をスタートさせた。
●特別支援学校の教員育成
●沖縄こどもの貧困対策予算の拡充
●障がいがあるなど要支援者の災害対策…逃げ遅れ防止のための情報提供と避難誘導ができるようワーキングチームを創設。
●遠隔手話サービスの拡充
●難聴児支援予算の拡充…すべての新生児が聴覚スクリーニング検査を受けられるように令和2年度より難聴児支援予算を前年比12倍に拡充した。
●医療的ケア児支援法…学校への間技師配置や相談窓口の設置など。
●電話リレーサービス法…手話通訳や文字通訳を介して、聴覚障がい者が公共サービスや医療サービスに電話できるようになった。
●DV相談+の開設
●読書バリアフリー法
このように障がい者支援に力を入れていることが伺えます。
これらは今井絵理子議員一人が行った施策ではありませんが、今井議員ならではの着眼点から生まれた支援策などもあるのかもしれませんね。
まとめ:今井絵理子が務める内閣府政務官は重要ポスト
今井絵理子議員が務める内閣府政務官は、内閣総理大臣、副大臣に次ぐ重要ポストです。
今井絵理子議員は、本人が持っているタレント性に加えて、沖縄問題解決や障がい者支援などに親身に取り組む姿勢が評価されての起用であると思われます。
不倫やパリ旅行などのスキャンダルのイメージが強いため世間からは批判されがちですが、今回で2度目の内閣府政務官ですから、1度目の仕事ぶりに問題がなかったということでしょう。
とはいえ、今後は日米関係も中国やロシア関係もますます複雑化していくことが予想されます。今井絵理子議員には世間の批判を跳ね返す活躍を期待したいところです。