第75回NHK紅白歌合戦の歌唱曲が発表されました。
今年も白組の三山ひろしさんがけん玉ギネスチャレンジを行う予定です。
今年で8度目になるけん玉チャレンジですが、世間からは”もういい”というネガティブな反応も聞こえてきます。
なぜ紅白歌合戦で毎年けん玉チャレンジが行われるのでしょうか?
紅白歌合戦で三山ひろしが8度目のけん玉ギネス挑戦
🟥第75回 #NHK紅白 見どころ◻️
— NHK紅白歌合戦 (@nhk_kouhaku) December 23, 2024
ことしも豪華メンバーで「紅白×けん玉」✨️
紅白出場10回目の節目を迎える #三山ひろし さんが
ギネス世界記録にチャレンジ!#TAEHYUN(#TOMORROW_X_TOGETHER)#DJKOO (#TRF )#新浜レオン#花村想太(#Da_iCE)#RAN(#ME_I)https://t.co/T621HKZURN pic.twitter.com/ZlQDPN0i36
第75回NHK紅白歌合戦の歌唱曲が発表されました。
演歌歌手の三山ひろしさんは、「恋…情念」という曲の歌唱中に、毎年恒例の「けん玉世界記録への道」というけん玉リレーチャレンジを行います。
三山ひろしさんのけん玉世界記録への道は2017年に始まり、今回で8回目。2024年の参加有名人は、TOMORROW X TOGETHERのテヒョンさん、ME:IのRAN(石井蘭)さん、DJ KOOさん、新浜レオンさん、Da-iCEの花村想太さんです。
このチャレンジでは、リレー方式で一人1回ずつけん玉を成功させます。現在の世界記録保持者は三山ひろしさんご本人。現在の世界記録は127人です。
けん玉チャレンジの成績一覧
過去の「けん玉世界記録への道」の成績は以下の通り。
2017年(第68回) | 失敗 |
2018年(第69回) | 成功(記録124人) |
2019年(第70回) | 失敗 |
2020年(第71回) | 成功(記録125人) |
2021年(第72回) | 成功(記録126人) |
2022年(第73回) | 成功(記録127人) |
2023年(第74回) | 失敗 |
2018年の124人の記録の前は、他の人が記録保持者でしたが、2018年以降は三山ひろしさんが世界記録保持者の座を守っています。
「けん玉世界記録への道」というタイトルですが、現世界一の三山ひろしさんが、前年の自分を超えるための挑戦のようです。
なぜ紅白歌合戦でけん玉を?
歌番組✕けん玉の組み合わせはなかなか斬新です。
なぜ紅白歌合戦でけん玉チャレンジが恒例となったのでしょうか?
その理由として以下の4点が考えられます。
理由①視覚的インパクト
かつての紅白歌合戦といえば、小林幸子さんと美川憲一さんの豪華衣装対決や龍に乗って登場する北島三郎さんなど、目で楽しむ演出が目玉の一つでした。
しかし、近年の紅白は時代の流れも影響して、視聴者があっと驚くような派手な演出がなくなり、視覚で盛り上げる力を失いつつありました。
そんななかで登場した、大人数で行うけん玉パフォーマンスは、視覚的にも華やかで、企画としても盛り上がるため、恒例化されました。
理由②伝統文化
紅白歌合戦は国内のみならず海外に向けても配信されています。
そのため、紅白歌合戦は日本の伝統文化の素晴らしさを世界へ伝えるのにうってつけの場所なのです。
演歌という伝統的な歌唱と、けん玉という昔から日本に伝わる遊びは、海外視聴者とって興味深いコンテンツであると考えられます。
理由③一体感の演出
紅白歌合戦は、子供から大人まで全国みんなで楽しく1年を締めくくるための歌番組です。
有名人から一般人まで大人数が参加するけん玉チャレンジは、一体感を演出するのに適しており、紅白歌合戦の「みんなで」という趣旨にも合致します。
理由④話題性の確保と視聴率対策
けん玉チャレンジは毎年、その結果が大きくニュースに取り上げられるほど話題性の大きな企画です。
演歌に詳しくなくても「今年はどうなるかな?」とついついチェックしてしまうという人も少なくないでしょう。
近年紅白歌合戦は視聴率の低下が問題となっていますが、それを食い止めるには話題性のある企画が必要です。
けん玉チャレンジに毎年アーティストやタレントを参加させるのも、視聴率対策であると考えられます。
けん玉はもういい?SNSの反応
紅白歌合戦の恒例行事となっている三山ひろしさんのけん玉チャレンジですが、批判的な意見もがあるようです。
以下は、Xの反応です。
・けん玉チャレンジは要らん
・まーーーーーーーた紅白でけん玉やんのかあ
・紅白のけん玉誰得なのマジで
・三山ひろしの紅白でのけん玉、飽きたわ。
・あのー、歌合戦ですよね?毎年毎年けん玉って、誰も歌聞いてないですよ?もっと紅白に出る事が夢で頑張ってる歌手の人と変わってくださいよ!
・紅白けん玉何が面白いんだ?
・まだ紅白のけん玉やってたんだ〜 もうやめたらいいのに
・紅白のけん玉企画すごい苦手だからまだやるんだ〜〜って気持ち。勝手に緊張するしひとのミス見たくないし失敗した人は特定されて叩かれるんじゃないかってムダに怯える 見なきゃいい話なんだけど
・けん玉の演出はもういいから、歌のみに集中して、素敵な歌唱を届けてほしい。
・紅白への感情、三山ひろしさんはそろそろけん玉辞めないか?しかない
・紅白のけん玉、ハラハラするからもうやめて欲しいんだけど
・紅白のけん玉、尺長いし、あのプレッシャー感が苦手なんだよな〜普通にもっと見応えのある企画ほしいよ〜
X.com
・けん玉さ、そろそろ卒業しないか…何年もやってるけど歌マジで入ってこないのよ…
ネガティブな意見の中には「飽きた」「もういい」という声がありました。毎年参加ゲストを変えたり、人数を増やしてはいますが、マンネリ化は避けられないのでしょう。
また、「ハラハラする」「歌が入ってこない」という意見は気になるところです。
本来であらば歌を聴くために見ているのに、けん玉が妨げになるというのは本末転倒ですよね。
ハラハラといえば、記憶に新しいのが2023年のけん玉チャンレンジ。
一般参加者が失敗してしまい、番組終了後にその方が挑戦者たちに土下座をしたことがニュースになり、批判の声が相次ぎました。
幸い失敗者はYouTuberとしても活動していたため、失敗が全てマイナスとなったわけではありませんが、また同じ思いをする人が現れないよう願うばかりです。
一方で、けん玉を楽しみにする声も多いようです。
けん玉チャレンジを楽しみにする人も
けん玉肯定派のXの反応は以下の通り。
え、テヒョンがけん玉するとこ拝めるの(*´ω`*)(*´ω`*)
蘭ちゃんけん玉頑張って〜
カンテけん玉!!! けん玉全力で応援するからーーー
カンテがけん玉の人で話題になる未来まで見える
やった〜ケンダマンこと、石井蘭ちゃんけん玉リレーに登場ドキドキが止まらないよ〜
けん玉をするイケメンが世に知られてしまう
想太くんのけん玉も楽しみだなぁ~!
X.com
けん玉チャレンジに参加する歌手のファンは、肯定的なポストをしています。
歌唱以外にも注目を集める機会があるというのは、ファンにとって嬉しいことですよね。
しかし、喜びの声の一方で、ただでさえ緊張する紅白歌合戦の大舞台で推しにプレッシャーを掛けて欲しくないと訴えるファンもいるようです。
ドミノチャレンジも恒例化?歌合戦が演芸大会に
三山ひろしさんのけん玉チャレンジに続いて恒例化しそうなのが、水森かおりさんのドミノ倒し企画です。
昨年の紅白歌合戦で、3万7千個のドミノ倒しとコラボした水森かおりさんは、今年も「鳥取砂丘~紅白ドミノチャレンジSP」を披露する予定です。
水森かおりさんといえば、歌唱力の高さを武器にバラエティ番組でも活躍しており、幅広い世代に認知されています。水森かおりさんの本気の演歌を聴いてみたい若者もいるのではないでしょうか。
また、今年披露するのは大ヒット曲「鳥取砂丘」です。待ち望んでいる演歌ファンも多いはずです。
もしドミノ倒しのインパクトで、歌唱の印象が薄れてしまうなら残念なことです。
若年層に馴染みの薄い演歌をエンタメ企画と組み合わせる狙いもわかりますが、こういったコラボが増えすぎると、紅白歌合戦が演芸大会になりかねません。
「どうせ聴く人がいないだろう」という制作側の諦めの姿勢が前面に出すぎると、紅白離れが加速しやしないでしょうか。
まとめ:紅白けん玉チャレンジはファン以外興味なし?
8回連続で続いている三山ひろしさんの「けん玉世界記録への道」ですが、視聴者にとってはそろそろマンネリ化してきているようです。
肝心の歌に集中できないという意見もあるので、見せ方の工夫や企画の見直しが必要な時期に来ているのかもしれません。
一方で、けん玉チャレンジに参加するアイドルや歌手のファンはおおむね歓迎ムード。
紅白歌合戦の視聴率や話題性を維持するためには、けん玉企画のような恒例行事は、たとえ飽きられても、なかなか手放すことができないのかもしれませんね。