2024年東京都知事選挙で、大躍進を遂げた石丸伸二さん。
彼の特徴である、質問を質問で返す石丸構文(石丸論法)は、多くの支持者の心を掴んだ反面、アンチも増やす結果となりました。
その石丸構文のお陰で、小泉進次郎さんの進次郎構文が再び脚光を浴びています。
この記事では、小泉進次郎さんの話術「進次郎構文」と、小泉進次郎さんの語録をご紹介します。
石丸構文爆誕で、小泉進次郎の株が急上昇
現在、小泉進次郎さんの独特な話術「進次郎構文」が再び脚光を浴びています。
きっかけは、2024年東京都知事選で元安芸高田市長の石丸伸二さんが大躍進したことでした。
石丸さんのの知名度が上がるとともに注目を集めたのが、彼の話術。
石丸構文や石丸論法と呼ばれる話術は、質問を質問で返して自分の有利な展開に会話を導いていくスタイルです。
(石丸論法・石丸構文の詳細については以下の記事をご覧ください)
石丸伸二さんが都知事選で2位まで票を伸ばした要因の一つが、石丸構文を用いた石丸さんのディベート力であることは明らかでしょう。
しかし、石丸さんの論法は高圧的な印象を与えるというデメリットもありました。
石丸構文に批判的な人が増えるなかで、比較対象として持ち出されたのが、小泉進次郎さんの「進次郎構文」。
石丸構文とは対照的な進次郎構文が、令和6年に再評価されているんです。
小泉進次郎が用いる「進次郎構文」とは?
小泉進次郎さんの進次郎構文にはいくつかのパターンがありますが、代表的なものを紹介します。
進次郎構文の例① 〇〇=〇〇
1つ目が「〇〇=〇〇」という構文です。
例えば晴れてた日の場合、
一般的には「晴れているから、気分がいい」というような表現をします。
これは”〇〇だから△△”という因果関係が成立する文章です。
一方の進次郎構文は「晴れているから、太陽が雲に隠れていません」という表現になります。
これは”〇〇だから〇〇”、つまり前後の文章の意味が同じという文章です。
そもそも太陽が雲に隠れていないということが晴れている状態を表すので、「晴れているから、太陽が雲に隠れていません」は意味が重なることになり、文章として不自然ですよね。
進次郎構文の例② 〇〇=not〇〇
2つ目の進次郎構文は「〇〇=not〇〇」という構文です。
たとえば、「昨晩、夢を見たが、夢を見ていない」という、思わずどっちやねん!と突っ込んでしまう、前後が真逆の意味になる文章です。
進次郎構文の例③ あたり前のことをしみじみ語る
「30年後の自分は何歳かなと…」
これは実際の小泉進次郎さんの発言ですが、このように、あえて言わなくても分かる、あたり前のことをしみじみ語るパターンもあります。
なぜ進次郎構文が評価されているのか?
石丸伸二さんの石丸構文は、会話を優位に進めるためにビジネスシーン等で用いられる心理学的にも有効とされる手段であり、石丸さんは意図的に石丸構文を用いている可能性があります。
一方、進次郎構文にはメリットは特に有りません。おそらく小泉進次郎さんが何の計算もなく発している言葉のクセでしょう。
では何のメリットもない、ともすればトンチンカンという印象を与えかねない進次郎構文が、なぜ今評価されているのか。
それは、石丸構文のような打算性や他者への攻撃性が感じられないからです。
進次郎構文は、自己完結のとぼけた発言なので、会話の雰囲気を険悪にすることはありません。
また文章が簡潔な点も、石丸構文とは対象的なので、石丸構文に批判するための比較材料としてうってつけなのでしょう。
これぞ進次郎構文!小泉進次郎語録一覧
最後に「進次郎構文」として有名な、小泉進次郎さんご本人の語録を紹介しておきます。
「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている。」
「反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思うが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない。というご指摘は、私自身の問題だと反省をしている。反省しているが(反省が)見えないという自分にたいしても反省をしている。」←反省しすぎて、結局何に反省しているのかよく分からない。
「毎日でも食べたいということは、毎日でも食べているというわけではないんです。」
「辞任するとは言ったが、辞任するとは言っていない。」
「30年後の自分は何歳かなと、あの震災直後から考えていました。」
「リモートワークができているおかげで、公務もリモートでできるものができたというのは、リモートワークのおかげですので、それも非常に良かったことだと思います。」←公務がリモートワークでできるようになって良かった、と言いたいようです。
「政治に無関心であることは、政治に無関心のままでいられると思います。」
「約束は守るためにありますから、約束を守るために全力を尽くします。」
「野球部員だった私は水筒を使っていたけど、環境配慮の観点で水筒を使っていなかった。」←野球部時代には環境を意識して水筒を使ったことはなかった、と言いたいようです。
「水と油も混ぜればドレッシングになる。」←酢と油の間違い
「気候変動のような大きな問題は、楽しくかっこよくセクシーであるべきだ」←意味不明なパターン
小泉進次郎さんの進次郎構文は、政治家の答弁としては改善すべきかと思いますが、小泉進次郎さんのお人柄の良さは伝わってきます。