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トランプ前大統領 銃撃写真のカメラマンはピュリッツァー賞受賞者

7月13日にアメリカのドナルド・トランプ前大統領が演説中に銃撃されるという大事件が起こりました。

この事件関連の写真で、いま最も世界中に拡散されているのが、星条旗を背景に”流血ガッツポーズ”で聴衆に訴えるトランプ前大統領の写真です。

この記事では、この印象的な写真を撮影したカメラマンについて詳しくご紹介します。

トランプ大統領銃撃!1枚の写真に注目集まる

2024年7月13日、アメリカのペンシルバニア州バトラーで開催された集会で、演説中のトランプ前大統領が銃撃される事件が起きました。

容疑者は即座に射殺されましたが、聴衆のうち1人が死亡、2人が重症、トランプ前大統領も右耳上部を撃ち抜かれる怪我を負いました。

事件の様子をとらえた動画や写真は、現在、世界中に拡散されています。

その中でもとりわけ印象的な写真のひとつが、冒頭に掲載している写真です。

これは、銃撃後、耳を負傷したトランプ前大統領が避難する際の一コマです。

SPたちは、すぐさまトランプ氏を退場させようとしますが、トランプ氏はSPらを制止し、聴衆に向かって拳を突き上げています。

SPの様子から伝わる緊迫感。流血するトランプ前大統領の力強いガッツポーズ。そして、背景には青空にはためく星条旗。

この1枚の写真から放たれるエネルギーに衝撃を受けた人は多いのではないでしょうか。

SNSではこの写真について「歴史の教科書に載る」「(大統領選で)トランプ勝ち確」「ジャンヌ・ダルクの構図」「心打たれた」「今年のピュリッツァー賞だ」など、称賛の声が相次いでいます。

では、このセンセーショナルな写真を撮影したカメラマンは誰なのでしょうか?

トランプ銃撃の”例の写真”撮影者はピュリッツァー賞カメラマンだった

トランプ前大統領の流血ガッツポーズ写真を撮影したカメラマンは、エヴァン・ヴッチ(Evan Vucci)というAP通信所属のカメラマンです。

そして撮影に使用されたカメラは、SONY α9 III(ソニーアルファナインスリー)とのことです。

エヴァン・ヴッチのプロフィールと経歴

1977年6月15日生まれの47歳。アメリカのメリーランド州出身。

ロチェスター工科大学でフォトジャーナリズムを専攻。在学中にロイター通信のスポーツカメラマンとして活動する。
2000年夏季オリンピックでは国際オリンピック委員会のフォトマネージャーとして働く。その後はAP通信に勤務し、ワシントンDCを拠点にカメラマンとして活動している。

ブラジリアン柔術を愛しており、国際大会に出場するほどの腕前。2023年にはIBJJFチャンピオンシップ「オーランド・オープン」で金メダルを獲得している。

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エヴァン・ヴッチは2021年にピュリッツァー賞受賞

エヴァン・ヴッチ氏は2021年にピュリッツァー賞を受賞しています。

ピュリッツァー賞(ピューリツァー賞)とは?

コロンビア大学が運営する、アメリカ合衆国の新聞、雑誌、オンライン上の報道、文学、作曲の功績に対して授与される賞。年に1回、21部門で表彰が行われる。

エヴァン・ヴッチ氏は、個人ではなくAP通信の写真スタッフの一員として、ピュリッツァー賞「ニュース速報写真部門」を受賞しています。

エヴァン氏らAP通信スタッフが撮影したテーマは、2020年に起きたジョージ・フロイドさん暴行死事件※後に起きたアメリカ国内各地での暴動の様子です。

※黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官に押さえつけられて死亡した事件。世界中を巻き込む「Black Lives Matter運動」のきっかけとなった。

エヴァン・ヴッチ氏が撮影したピュリッツァー賞受賞写真は、次の2枚です。

2020年5月31日、ワシントンDCのホワイトハウス近くで、ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモ参加者が車を破壊する瞬間をとらえた一枚。

2020年6月4日、ワシントンDCのホワイトハウス近くで、ジョージ・フロイドさんの死に抗議するデモ参加者たちを撮影した一枚。

エヴァン・ヴッチの写真は構図と表情が秀逸

エヴァン・ヴッチ氏の写真は、構図の美しさと、人間くさい被写体の表情が特徴です。

報道の生々しさ(リアルさ)と芸術性が共存する魅力的な写真に、心を動かされた人も多いことでしょう。

トランプ前大統領の流血ガッツポーズ写真があまりに”きれいに”撮れているため、トランプ大統領の自作自演では?仕込みでは?と勘ぐる人もいるようです。

ですが、エヴァン・ヴッチ氏の過去の写真の数々を見てみてください。銃撃事件の例の写真は、エヴァン・ヴッチ氏のスキルと経験、そして恐怖の中でも怯まない報道カメラマン魂があったからこそ撮影できた奇跡の一枚であるということがよく分かるのではないでしょうか。

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