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【紀平梨花】ミラノオリンピックに間に合う?休場理由は長引く怪我

フィギュアスケート女子シングルのエースの一人である紀平梨花選手が、怪我の影響により2024‐25シーズンの全休を発表しました。

紀平梨花さんのシーズン全休は昨シーズンに続いて2季連続です。

2026年にはミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックが控えていますが、紀平選手はオリンピック出場に間に合うのでしょうか?

紀平梨花選手の現在の怪我の状況や、ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックへ向けた展望を解説します。

2024-25シーズン全休発表のエース紀平梨花

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花選手が、2024-25シーズン全試合の休場を発表しました。

以下は紀平梨花さんのコメント全文です。

皆様こんにちは。

今シーズンの試合についてお知らせがあります。

私は9月21日からの中部選手権にエントリーしておりましたが、出場を見送ることとなりました。

右足の距骨疲労骨折はほぼ完治に近づいており、毎日氷上練習も再開できています。しかし、最新のMRI結果や私自身の感覚から、まだ安心して全力で動ける状態ではないとの医師の判断がありました。私自身も無理をして急ぐべきかどうかをよく考え、ブライアンコーチとも相談した結果、今回の決断に至りました。

今後も怪我に負担をかけない範囲で練習、トレーニング、そして治療を続けていきます。技術の工場と怪我の完全回復を目指し、日々精進していく所存です。

皆様の前で不安なく、自信を持って、のびのびと滑ることができる日を心待ちに、毎日精進して参ります。今シーズンは試合の出場はありませんが、これまで、そして今もいただいている応援やご支援に心から感謝しております。引き続き温かく見守っていただければ幸いです。

2024年9月18日
紀平梨花

紀平梨花Instagramより

紀平梨花選手の全試合休場は昨シーズンにつづいて2季連続となります。

怪我による休場とのことですが、来季はついにミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックが控えています。紀平選手の早期の完治が待たれます。

紀平梨花の休場理由は長引く怪我

【紀平梨花】ミラノオリンピックに間に合う?休場理由は長引く怪我

紀平梨花選手の休場理由となっている怪我は、右足の距骨疲労骨折です。

距骨とは?

距骨とは、くるぶしの内側にある3cmほどの大きさの骨で、一般的な骨のように筋肉とつながっていません。そのため自由に動くことができ、これにより体のバランスを保ったり、足首を滑らかに動かすことができます。

距骨骨折の治療は難しく、完治までに長い時間を要するとされます。正しく治療しないと足首の可動域が制限してしまう可能性もあります。

距骨の骨折は一般の人でも治療に時間がかかります。

紀平選手のようなアスリートの場合、完治しないまま無理に運動を再開すると、さらに怪我をこじらせたり、運動能力に影響を及ぼしかねません。

紀平選手はこのような厄介な怪我に長らく悩まされています。

紀平梨花選手が右足距骨疲労骨折を発症したのは2021年7月でした。

それ以降の紀平選手の活動は以下のとおりです。

<距骨疲労骨折発症後の紀平選手の活動歴>

2021年7月に右足距骨疲労骨折発症

2021年のグランプリシリーズと全日本選手権欠場

2022年の北京冬季オリンピックの出場権を逃す

2022年2月25日にアイスショー「プリンスアイスワールド」出演

2022年3月18日より練習再開

2022年9月24日に中部選手権出場。2季525日ぶりに試合復帰

2023-24シーズンは全試合休場。怪我の治療に専念

2024-25シーズンは全試合休場。怪我の治療に専念

ご覧の通り、距骨疲労骨折を発症後も無理のない範囲で試合やアイスショーに出演して復帰を試みていた紀平選手でしたが、結果的に怪我の完治は長引き、現在に至るまで試合に出場できない状態が続いています。



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紀平梨花の現在の怪我の状態は?

【紀平梨花】ミラノオリンピックに間に合う?休場理由は長引く怪我

紀平梨花選手の怪我の状況(2024年9月現在)は改善しているのでしょうか?

先ほど紹介した紀平選手のコメントによると、「右足の距骨疲労骨折はほぼ完治に近づいており、毎日氷上練習も再開できています」とのこと。

では、昨年と比較して、足の状態は良くなっているのでしょうか?

紀平選手昨シーズンの怪我の状況が伺える、Instagramのコメントを紹介します。

「私は今トロントで治療、トレーニングをしています。
最近は、足の状態も見ながら、今私にできることをコツコツと継続する!
そして明るく前向きに過ごす!
など意識して過ごしています」

2023年10月19日紀平梨花Instagramより

症状の詳しい説明はありませんが、「今私にできることをコツコツと継続する」「明るく前向きに」という言葉から、怪我の影響で実戦的な練習(思い描く練習)ができていないことが伝わってきます。

昨年のこのコメントに比べると、「ほぼ完治に近づいており」と語れる今シーズンは、足の状態が良くなっているのではないでしょうか。

中部選手権にも一旦エントリーしていたくらいですから、演技をフルで滑れる状態であることは推測できます(ジャンプの構成の難易度は別として)。

ですが、来シーズンのオリンピックへ向けて、今シーズンに少しの問題も生じさせないために、万全を期して試合全休を選択したのでしょう。

紀平梨花は2026ミラノ五輪出場に間に合う?

紀平梨花選手の目標はオリンピック出場です。

2022年の北京冬季オリンピックは、強豪ロシアのライバルがひしめく中でも金メダルを期待されていましたが、右足距骨疲労骨折によって出場の道が絶たれてしまいました。

一度悔しさを味わっている紀平選手としては、次回のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピックに是が非でも出場したいはずです。

2シーズン連続で全試合休場し、試合勘が衰えたなかでオリンピックシーズンを迎えるのは不安でしょうが、それでも全休を選んだということは、絶対にミラノ五輪の出場権を獲得するという紀平選手の強い意思の現れでしょう。

来シーズンまでに紀平選手が、怪我以前の武器であったトリプルアクセルや4回転サルコウを跳べるまで仕上げてくるのかは分かりませんが、来シーズン、予想外の怪我の悪化などが無い限り、紀平選手は確実にリンクへ戻って来るはずです。

紀平梨花の復帰初戦はいつになる?

【紀平梨花】ミラノオリンピックに間に合う?休場理由は長引く怪我

現在2シーズンに渡って休場している紀平選手は、国際大会に派遣される成績上位選手たちのように全日本選手権予選免除が適用されません。

紀平選手がオリンピックの代表権を獲得するためには、地方選手権を勝ち上がり全日本選手権で上位に入ることが最低条件ですから、遅くても来年9月に行われる地方選手権(中部選手権)で復帰する必要があります。

ですがその前に、試合勘を取り戻す目的で、8月中に行われるローカル大会(オープン戦)のいずれかに出場する可能性があります。

まとめ:紀平梨花の怪我は回復間近!オリンピック出場のために休業を選択

紀平選手を長期にわたって悩ませている怪我(右足距骨疲労骨折)は完治に近づいているもようです。

一旦は中部選手権にエントリーしていたほど状態は改善しているようですが、それでも1試合にも出場しないのは、オリンピックシーズンに確実に復帰するためでしょう。

回復が順調に進めば、来年夏に行われる地方のオープン戦で紀平選手の復活姿が見られるかもしれません。

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