【なぜ】フジテレビのガチャピン・ムックが他局出演?事務所や著作権は?

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【なぜ】フジテレビのガチャピン・ムックが他局出演?事務所や著作権は?

フジテレビ「ひらけ!ポンキッキ」から誕生したガチャピンとムック。

日本でもほぼ全ての世代に認知されている大人気キャラクターです。

そんなガチャピンとムックですが、最近フジテレビ以外の番組に出演する機会が増えています。

これに対し、「ガチャピン・ムックで他局に出れるの?」「権利関係どうなってるの?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか?

この記事では、ガチャピンとムックがフジテレビ以外の番組に出演できている事情や権利関係について解説します。

フジテレビ以外にも!ガチャピン・ムックの相次ぐ他局出演

ガチャピン・ムック(通称:ガチャムク)は、フジテレビの教育番組「ひらけ!ポンキッキ」から誕生した大人気キャラクターです。

1973年に同番組に初登場してから、2018年に終了した「ポンキッキーズ」(途中「ポンキッキーズ21」に改名)、そして現在BSフジで放送中の「ガチャムク」まで出演し続けており、50年間に渡ってフジテレビの教育分野を支え続けています。

そんなガチャピン・ムックですが、最近は他局出演が続いています。

ガチャピン・ムックが出演した他局番組(一部)

月曜から夜ふかし(日テレ)/天才てれびくん(NHK)/ラヴィット(TBS)/ハマダ歌謡祭(TBS)/あのちゃんの電電電波(テレ東)

フジテレビの専属キャラクターというイメージの強いガチャムクが、他局に出ることに問題はないのでしょうか?

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ガチャピン・ムックが他局に出ても良いの?

ガチャピン・ムックが他局に出ても良いのか?

結論から言うと、フジテレビ以外に出演しても問題はありません。

なぜなら、フジテレビはガチャピン・ムックのIP事業(知的財産を活用して収益を得るビジネス)に積極的だからです。

ガチャピン・ムックの所属事務所や著作権はどこ?

ガチャピン・ムックは生きてはいますがキャラクターなので、タレントのように芸能事務所に所属しているわけではありませんし、また、ふなっしーのように中の人とともにフリーランスで活動しているわけでもありません

彼らはキャラクターとして管理されている存在であり、これまでの権利管理はフジテレビの「編成総局ビジネス推進局ライツ事業部」が主に担っていました。

この部署はガチャピン・ムックをはじめとする、フジテレビのキャラクターを活用したIP事業を行う部署です。

もしガチャピン・ムックがいち番組の所有物として管理されていたら、他局出演はハードルが高かったのかもしれませんが、このようにキャラクタービジネスを担う部署があることで、他局への出演やイベント、CM等への出演が可能だったわけです。

ガチャピン・ムックが他局出演に積極的な理由とは?

フジテレビにIP事業部があるとはいえ、最近になってガチャピン・ムックの他局への出演が増えているのはなぜでしょうか?

考えられる理由は以下の4つです。

ポンキッキーズ終了によるシフトチェンジ

2018年のポンキッキーズの終了は、ガチャピン・ムックにとって大きなターニングポイントでした。

現在は後継番組のガチャムクが放送されていますが、伝説の子供番組ポンキッキーズと比べると認知度に大きな差があることは否めません。

ガチャピン・ムックの知名度が絶大であるとはいえ、番組自体が失くなってしまえば、時間とともに彼らの人気は衰退していきます。

そこで、冠番組以外にもガチャピン・ムックの活躍の場を増やそうと、他局への出演にも寛容になったのではないでしょうか。

活動50周年のアニバーサリーイヤー

2023年4月2日に、ガチャピン・ムックは誕生から50周年を迎えました。

彼らは50周年のテーマに「~過去、いま、未来と繋がる、会いに行く~」を掲げ、これまでお世話になったお友達やいまも応援してくれるお友達に積極的に会いに行ったり(イベント出演)、特別グッズを販売するなどしています。

ガチャピン・ムック50周年特別グッズはこちら

今はすでに51周年目に突入していますが、現在も50周年のキャンペーンを継続しているようです。

他局出演を増やしたのも、50周年記念の一環ではないかと言われています。

メディアの多様化

メディアが多様化し、テレビ視聴者層も変化していく中で新しいファンを獲得するには、視聴者が目にする機会を増やす必要があります。

そのため、ガチャピン・ムックも局の垣根を超えて、より多くの視聴者にアピールする必要があったのでしょう。

ガチャピンとムックがYouTuberとして活動しているのも、多様化するメディアに対応するためだと思われます。

ブランディング戦略

ガチャピンとムックは1973年から今に至るまで、日本人に愛され続けている国民的キャラクターです。

そんな彼らのブランド力をPR活動に利用したいのは、フジテレビだけではありません。

フジテレビとしても、自局でガチャピン・ムックを囲い込むよりも、他局や企業に使ってもらう方が儲けも出ますし、ガチャムクブランドをさらに育てることもできて、メリットづくしでしょう。

新会社設立でフジのキャラクター事業がさらに強化

フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスは10月1日に、合同会社フジ・コンシューマ・プロダクツを新設しました。

これによりガチャピン・ムックの活躍の場はさらに増えてきそうです。

この会社は、ライセンスビジネスの専門家を有しており、今後はフジテレビのライツ事業部と連携して今まで以上に大規模なIR事業を展開していくとのことです。

グローバル市場も見据えているということで、今後のガチャピン・ムックの活躍が楽しみです。

まとめ:ガチャピン・ムックの他局出演にフジは積極的!今後はより多方面に活躍か?!

ガチャピン・ムックの他局出演は、番組で彼らを使って注目を集めたい他局側と、IR事業を積極展開していきたいフジテレビ側の思惑がマッチした、WIN-WINのビジネスであることが分かりました。

今年の10月1日に、フジテレビとフジ・メディア・ホールディングスはIR事業に特化した会社「フジ・コンシューマ・プロダクツ」を立ち上げました。

これにより、ガチャピン・ムックのフジテレビ以外での活動は、今後さらに活発化していきそうです。

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