「ばけばけ」小泉八雲役トミー・バストウ日本語の実力は?

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「ばけばけ」小泉八雲役トミー・バストウ日本語の実力は?

NHKの2025年後期朝ドラ「ばけばけ」で、イギリス人俳優トミー・バウトウさんがラフカディオ・ハーン(小泉八雲)役に選ばれました。

トミー・バストウさんは2024年のエミー賞を総なめにしたドラマ「SHOGUN 将軍」でポルトガル人の司祭役を演じています。

日本の作品に縁があり、日本語も堪能というトミー・バストウさんですが、実際の日本語レベルはどれほどなのでしょうか?

朝ドラ「ばけばけ」小泉八雲役にトミー・バストウが抜擢

NHK朝の連続テレビ小説の2025年後期「ばけばけ」で、ヒロインの相手役に、イギリス人俳優トミー・バウトウさんが抜擢されました。

「ばけばけ」は怪談や紀行文で有名な作家・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と小泉セツ夫妻をモデルにした物語で、トミー・バストウさんは、髙石あかりさん演じるヒロイン・松野トキ(小泉セツ)の夫・ヘブン(ラフカディオ・ハーン)を演じます。

ヘブン役のオーディションには、国内から246人、海外からは1521人の俳優が参加。

トミー・バストウさんは書類審査、オンラインオーディションと面談、日本での最終選考を経て、見事大役を射止めました。


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【経歴】「SHOGUN 将軍」にも出演!トミー・バストウは俳優兼歌手

トミー・バストウさんは俳優と歌手として活動しています。

2005年にテレビコマーシャルで俳優デビュー後、映画やドラマなどに多数出演。

2024年にエミー賞史上最多18冠を受賞した話題ドラマ「SHOGUN 将軍」では、ポルトガル人司祭(宣教師)のマルティン・アルヴィト役を演じました。

また歌手としては、2005年にバンド「Blackspray」のリード・シンガーを務めた後、2007年からはバンド「FranKo」のボーカルとして活動しています。

きっかけは黒澤映画!トミー・バストウの日本語レベルは?

日本の作品と縁のあるトミー・バストウさんですが、気になるのは彼の日本語レベルです。

トミー・バストウさんは10年前から日本語を勉強していました。

きっかけは黒澤明監督の映画を見て、日本の文化に興味を持ったことでした。

はじめは趣味として日本語を勉強していましたが、現在は日本語の先生に習っているようです。日本での留学や長期滞在経験はありません。

トミー・バストウさんの日本語レベルについては、以下のエピソードが参考になるかと思います。

「SHOGUN 将軍」のオーディションに参加する前のバストウさんは、日本語の先生とスムーズに会話できていたので、日本語力に自身が遭ったそうです。

しかし、いざ撮影に入り、日本人と会話してみると、学ばなければならないことがたくさんあると気づいたんだとか。

このことから、トミー・バストウさんの日本語力は、基礎~中級レベルというところかと思われます。

「SHOGUN 将軍」撮影を機に1日8時間の日本語猛勉強

「SHOGUN 将軍」の撮影現場で自分のリアルな日本語レベルを痛感したトミー・バストウさんは、撮影の時間が空くたび、日本語の勉強に励んだそうです。

時間があるときには1日8時間も語学学習に時間を費やしたんだとか。

その甲斐あってか、劇中のトミー・バストウさんの日本語が聞き取りやすいと、日本の視聴者にも好評でした。

↓下の動画は、KAI日本語学校のインタビューに答える最新のトミー・バストウさんの動画です。冒頭に日本語で挨拶していますが、英語訛りの少ない聞き取りやすい日本語です。

日本語の上達に近道はないと語るトミー・バストウさん。長年の努力によって、日本語能力はもちろん、朝ドラの準主役までGETするなんて素晴らしいですね。

朝ドラ「ばけばけ」に流暢な日本語セリフは登場しない?

小泉八雲の旧居

朝ドラ「ばけばけ」でトミー・バストウさんの日本語を聞くのを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?

しかし、もしかしたら劇中では流暢な日本語のセリフは聞けないかもしれません。

というのも、ドラマのモデルとなったラフカディオ・ハーンは日本語が堪能ではなく、妻・セツも英語がほとんど話せなかったため、夫婦は「ヘルンさん言葉」という独特な言語でコミュニケーションをとっていたからです。

「ヘルンさん言葉」とは、ヘルンさん(=ハーンさん)が理解しやすいように、そして話しやすいように”あえてくずした日本語”のことです。

たとえば、動詞や形容詞等の活用がない、長音脱落(「かわいい」が「かわい」になる)など独特な規則性があります。

以下はヘルンさん言葉の一例です。

「パパサマ、アナタ、シンセツ、ママニ、マイニチ、カワイノ、テガミ、ヤリマス。ナンボ、ヨロコブ、イフ、ムヅカシイ、デス。アナタ、カクノエ、ヒキフ子ノエ、オモシロイ、デス子―。ワタシラ、ハヤク、やいづエ、マイリマスト、パパノカオ、ミルト、オモシロイノ、コトバ、キク、大イー[ダイ]、スキ。」(小泉セツがラフカディオ・ハーンに宛てた手紙の一文)

朝ドラでも、このようなブロークンジャパニーズがセリフのベースになる可能性があります。

しかし、おそらく劇中ではヘブンの日本語能力は徐々に向上していくことでしょう。

日本語が堪能なトミー・バストウさんだからこそ、ヘブンのその時々の日本語レベルを繊細に演じ分けられるのではないでしょうか。

まとめ:トミー・バストウの日本語学習歴は10年!現在もレベルアップ中

トミー・バストウさんは、黒澤映画をきっかけに日本文化に興味を持つようになり、以来、10年間も日本語の勉強を続けてきました。

留学経験はないためペラペラレベルではないものの、過去に出演した「SHOGUN 将軍」で発音を称賛されたほど、きれいな日本語を話すことができます。

朝ドラ「ばけばけ」のモデルとなった小泉八雲夫妻は、「ヘルンさん言葉」という独特の日本語でコミュニケーションをとっていたため、劇中でトミー・バストウさんの流暢な日本語のセリフがどれだけ登場するのか分かりませんが、日本での撮影期間中にトミー・バストウさん自身の日本語能力はメキメキとレベルアップするのではないでしょうか?

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