人気クイズ番組「東大王」が終了することが発表されました。7年半に渡って愛されてきたクイズ番組がなぜ終了となったのでしょうか?
東大王が終了するにいった3つの理由をご紹介します。
東大王が終了!最終回は2024年9月
2017年4月に放送開始したクイズ番組「東大王」が、今秋、レギュラー放送を終了します。
レギュラー放送の最終回は、2024年9月18日。その後は、現在水曜日夜8時に放送されている「世界くらべてみたら」にバトンタッチとなります。
東大王といえば、難問クイズを物ともしない東大生の”本物の知力”を目の当たりにできる、ガチンコのクイズ番組です。
知識と思考力をフル稼働させて戦う東大王は、単に知識量を競ったり、珍回答を面白おかしく取り上げる他のクイズ番組とは一線を画していました。
そんな本格派の東大王が終了してしまう理由は何なのでしょうか?
東大王終了の3つの理由とは?
東大王が終了してしまう原因は何でしょうか?
データや番組ファンの意見を参考に、3つの理由をあげてみました。
東大王終了の理由①視聴率の低下
東大王終了の1つ目の理由は、視聴率の低下です。
各社スポーツ誌によると、東大王の視聴率は、番組放送開始から数年間の人気ピーク時には、2桁を取れていましたが、2022年頃からは6~7%を推移しています。
国民的なテレビ離れが進む中で6、7%の視聴率は悪い数字ではありません。
しかし、一時期のことを思えば、視聴率が大きく下がったのは事実です。
東大王終了の理由②スター東大生の不在
東大王の全盛期には、今もタレントとして活躍する伊沢拓司さんや鶴崎修功さんをはじめ、鈴木光さんや水上颯さんなど高い人気を誇るスター東大生が多く出演していました。
当時は、出演する東大生ひとりひとりのキャラが立っており、番組の内容だけでなく、個々のキャラクターも番組を盛り上げる重要なエッセンスになっていました。
その頃と比較すると、現在東大王に出演している現役東大生のキャラはやや弱く、現在も出演している伊沢さんの影に隠れてしまっているように見えます。
これは、現在出演している東大生自身が原因というわけではなく、それぞれのキャラクターをうまく引き出せていない番組の作り方に問題があったのかもしれません。
東大王終了の理由③番組の方向性の変化
東大王終了の理由3つ目は番組の方向性の変化です。
黄金期後の東大王は、プロジェクト東大王という企画を行い、東大生をたくさん合格させて2軍制にしたり、企業タイアップのクイズ企画を増やしたり、問題の難易度を下げたりと、内容改変を繰り返した結果、ファン離れが進んでしまったようです。
番組の方向性が変わったことにより、視聴者も一緒に楽しみやすくなったというメリットはあります。
しかし、そもそも東大王がウケたのは、一般人お手上げの超ハイレベルなクイズと、東大生の魅力的なキャラクターだったので、方向性の変化と番組ファンのニーズとの間の溝が広がる結果となってしまいました。
まとめ:東大王終了は番組内容の変化が視聴率の低下を招いたから
東大王が7年半の歴史に幕を閉じることとなった理由は、東大生一人ひとりのキャラクターを魅力的に見せられていないことと、番組内容の改悪、それによる番組ファン離れによる視聴率の低下が招いた結果であると思われます。
いまはテレビ番組の生き残りが難しい時代になりましたが、東大王はクイズファンのみならず、子供たちにも憧れや夢を与えられる番組だっただけに、終了が惜しまれます。